はじめまして。行政書士誠事務所 代表の佐藤学です。
この度は、弊所のホームページに足を運んでいただき、ありがとうございます。
私は、法律婚、事実婚などの方々へ、「事実婚契約書」や「遺言書」「婚前契約書」などの「パートナーシップ契約書」の作成サポートを主業務とする「パートナーシップ専門の行政書士」として活動しています。
数ある行政書士業務の中から、なぜ「事実婚契約書」や「婚前契約書」の作成サポートを主業務と志したか、私の育った環境や現在についてお話させてください。
私の両親と育った家庭環境

私には、幼い頃から、誰にもずっとずっと言えなかったコンプレックスがあります。
それは、私の両親が不仲であるこということです。
私が中学生の時から、両親は同じ家の中にはいるものの、ほとんど顔を合わせることもなければ、会話をすることもありません。
「おはよう」「ただいま」「おやすみ」などのあいさつもなく、母が「ご飯できたよ」と言うと父が自分の分を持っていき、食事は父だけ別室で食べる、そんな状態でした。
私は、その実態を誰にも知られたくなくて、誰と会話をする時でもプライベートなことに触れられないように、無意識に自分自身を固くガードするようになりました。
両親が一緒にいることはないので、私はその頃から「家族そろって」という経験をまったくしたことがありませんでした。
家族で外出することはもちろん、前述したとおり父は別の部屋で食事をとっていたので、家族そろって食事をすることも、家族そろって会話をすることも、家族そろってテレビを見ることすらありませんでした。
家族で旅行に行きたい、家族で外食したい、そんな想いは私にとっては高望みであって、ただ、家族で仲良く楽しく笑いあいたかったり、冗談を言いあったりしたかった、というのが本音です。
そんな家庭で育った私ですので、「家族の仲が良い」ということに大きな憧れがあり、仲の良い家族や仲睦まじいご夫婦が、お散歩していたり、買い物をしていたりする姿をみると、羨ましいという想いとともに寂しさ・切なさ・辛さ・悲しさを感じていました。
一方で、羨ましいと憧れを抱きながらも、自分の両親を間近で見ていたためか、幸せな結婚生活というものを想像できず、私自身の恋愛や結婚については怖さしかありませんでした。
現在の私
現在、私は、パートナーと、パートナーの子どもと一緒に生活しています。
22歳の息子と18歳の娘、とても仲の良い兄妹です。
そして、その2人の子どもたちとパートナーも、とても仲が良いです。
一緒に食事をすることはもちろん、テレビを見て笑いあったり、仲良く出かけたり、本音でじっくり大事なことを話し合ったり。
私にとっても、とても心地の良い環境です。
私が何よりも驚いたのは、パートナーのご両親です。
お互いに言いたいことを大声で言い合って(最初は大ゲンカしていると思ってビックリしました)いて、夫婦が本音で意見を言い合っている光景を初めて見た私は、衝撃とともに、この光景に憧れを覚えました。
こんなにも自分の意見をぶつけ合っても、仲良くいられるんだ…そんな不思議な感覚に陥ったことを今でも鮮明に覚えています。
パートナーと子どもたち、そして、パートナーのご両親。
そこには、私が望んでいた「家族」の姿がありました。
信頼関係がある中でなんでも言い合えること、ひとりで悩まず相談できる環境、笑いが多い環境、笑顔でいられる環境、家族揃って美味しく食事をいただける環境、帰りたいと思える家。
仲の良い家族というものに強く憧れていた私が、望んでいた以上の「仲が良くて信頼関係のある家族」を手に入れて、あらためて深く感じていることがあります。
それは、「家族とは人生の豊かさの土台である」ということです。

行政書士としての使命
行政書士が取り扱いできる業務は10,000種類ともいわれているほど多岐にわたります。
その中で私が惹かれたのは「事実婚契約書」「婚前契約書」などのパートナーシップ契約書の作成サポート業務です。
海外と比べると、日本はまだまだ「結婚=法律婚」という認識が強いです。
そして、法律婚以外は、法律で守られていない部分も多く、また、一般的ではない関係性ゆえ、周囲の人にも理解されにくいなど、立場的に弱いように感じます。
その弱点を最小限にするべく、行政書士としてサポートし、各々が望むカタチのパートナーシップを築いていけることを望んでいます。
そして、法律婚・事実婚・同性婚などパートナーシップのカタチに関係はありません。
人それぞれ幸せのカタチは違うと思いますが、前述のとおり、私自身は過去の経験から、パートナーや家族など、自分にとって、より身近な人の存在や、その関係性が、人生の幸せにとても重要であると考えています。
ともに過ごす人との関係性が、より良く、深いものであればあるほど、幸福度や人生の豊かさが大きく変化すると、過去の経験や現在の生活の両方を経験した私自身が心の底から実感しているからです。
「法律婚」だろうと「事実婚」だろうと「同性婚」だろうと、カタチは関係ありません。
その人たちが心から望む本当に幸せなパートナーシップのカタチであれば正直何だっていいんです。
ただ単に『幸せなパートナーシップを築くサポートがしたい』
それが私の想いです。
行政書士という立場を越えた、私個人の想いを少し書かせていただきますと、私自身、実の両親の「冷たい夫婦関係」を見て育ってきました。
子どもの立場としては、とても辛く苦しい経験でした。
だからこそ、ひとりひとり、すべての人が、心から温かくて幸せでいられることを願っています。
行政書士誠事務所
代表 佐藤 学