事実婚でもパートナーの医療行為の同意は可能?

公開日 2020年7月9日 最終更新日 2021年12月26日

お知らせ
2021年12月19日より、『「事実婚契約書」作成サポート~Twany(トワニー)~』というサービスを開始しました。
これは「事実婚契約書」の作成を当事務所など専門家に依頼しなくても、カンタンに「事実婚契約書」を作ることができるできる新しいサービスとなっております。詳細は、以下をご覧ください。

『自分たちだけで作る「事実婚契約書」~Twany~』

 

 

手術等をする際に、病院側からサインを求められる同意書について、

「事実婚の場合、パートナーの同意書にサインができない」

こんな話を耳にすることがあります。

 

では、実際はどうなのでしょうか?

 

(1)同意書とは?

手術前には、医師から手術内容について説明を受け、「同意書」にサインを求められるのが一般的です。

同意書は、手術前に「医師からの説明を受けて、そのメリットもデメリットもしっかり理解した上で手術を受けます」という患者の意思表明ということになります。

 

 

(2)同意書にサインできるのは原則患者本人

患者本人には、手術等の医療行為を受けるかどうかにつき、自分自身で決定する権利があるため、その際は、患者本人から同意を得ることが原則です(インフォームド・コンセント)。そこに法律婚や事実婚等は関係ありません。

そこで、例えば本人が意識不明のときに、本人に代わってサインできるのが、一般的に家族や親族となっています。

現在、医療行為や手術の同意の代理ついて、明確に定めた法律は存在せず

①親族のみOK

②法律上の配偶者のみOK

③患者本人以外の第三者(成人)ならOK

など、医療機関や医師の裁量によって実施されているのが実情のようです。

 

 

(3)事実婚の場合に考えられること

事実婚の配偶者は、法律上で言えば家族とは認められていないので、家族ならば当然に認められはずの同意書へのサインや面会、医師からの病状説明を聞くことができない等、法律婚の配偶者と比べて制限されるケースが考えられます。

 

 

(4)事実婚の場合の対策は?

①「事実婚契約書」を作成する

「事実婚契約書」とは、事実婚をするお二人が、お互いが「婚姻の意思」を持ち、共同生活をすることに合意し、お二人の間における具体的な権利や義務、約束事を確認するために作成する契約書です。

「事実婚契約書」の中で、以下の記載をすることで、万が一事実婚のパートナーに何かあった時でも、お互いに医療行為における同意権を委任しあっているという証明になります。

 

Check!
法律上の配偶者として行使できる権利のもと、相手方の手術等の医療行為についての説明を受けることの同意や治療方針を決定することを委任する(療養看護の委任)。

 

※「事実婚契約書」については、こちらをご覧ください。
『自分たちだけで作る「事実婚契約書」~Twany~』は、「事実婚契約書」の作成を当事務所など専門家に依頼しなくても、お二人だけで作成できるオンラインコンテンツとなっております。詳細は、以下をご覧ください。

『自分たちだけで作る「事実婚契約書」~Twany~』

 

また、当事務所では「療養看護に関する委任」(医療行為の委任)に特化した、「事実婚契約書」の作成サポートも行っております。

内容としては、お二人が法律婚に準ずる関係の事実婚であるためには、少なくとも、事実婚の合意の形成、解除、同居・協力・扶助義務、日常家事債務の各規定が必要のため、

・事実婚の合意の形成、解除

・同居・協力・扶助義務

・日常家事債務

・療養看護に関する委任

といった必要最低限の内容を盛り込んだ事実婚契約書になります。

 

「細かい取り決めは、ちょっとな…」

「万が一に備えて、療養看護の委任については、ちゃんと取り決めておきたい」

と言った方にオススメです。

お問い合わせはこちら

 

②「住民票」を準備する

住民票は、事実婚を実践していることが証明できる貴重な公的書類となります。

夫が世帯主の場合は、妻は「妻(未届)」夫の場合は「夫(未届)」と記載されます。

 

医療機関や医師から、事実婚であることの証明を求められた場合、この住民票を提出することでその証明をすることができます。

詳細はこちらをご覧ください。

事実婚での住民票の記載方法

 

(5)まとめ

いかがでしたか?

現在、医療行為や手術の同意の代理について、明確に定めた法律はありません。

住民票は『お二人が事実婚であること』の証明であり、「事実婚契約書」は、『お互いの医療行為における同意権を委任し合っている』という証明になりますが、それを見て、どう判断するかは、医療機関や医師の裁量によるのが実情のようです。

しかし、これらの書面があるとないとでは、気持ちの面での安心感が違うと思います。
もしもの事態に備えて作成することをオススメいたします!

 

どうぞお気軽にご相談くださいね。

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